博士になりたい重度自閉症「はかせ」の日記

「はかせ」はタイ プーケット島 で2005年7月に生まれ3歳の時に自閉症と診断された。2012年11月に母のふるさと北海道に来た。話せないし、文字を書けないけど 文字盤で伝えることは出来るので日記を書こうと思った。(母記)

RPMオンライン(ZOOM)講演会のお知らせ

はかせ母です。

はかせの許可をもらい、書いています。

今月 25日(日曜日)午前10時より

RPMレベル3講師である鈴木麻子氏によるRPMの講演会が行われます。

参加費は おひとり様 2200円

後日、配信もありますので当日の視聴が難しい方でも参加できます。

お申込み締切日は 2月18日(日曜日)です。

北海道にお住まいの方は shogetsumayumi@hotmail.com まで連絡下さい。

他の地区の方は以下のチラシのアドレスまで連絡してください。

 

はかせの歩みについて チラシの下に書きます。

 

 

 

今でこそ 様々なことを語ってくれるはかせですが、

RPM に出会うまでは、将来の選択肢が 養護学校高等部に行って どこかの事業所さんで働く その程度にしか 思いつかず、会話が成り立つことも夢のまた夢でした。

はかせは タイ で 生まれました。

3歳の誕生日を迎える数日前に「自閉症」と診断されました。

タイでは ABA ティーチ フロアータイム と言った療育を受けていました。

と、言っても 半年ごとでした。

ネットの日本語環境も無く、私自身で情報を集めることがとても困難でした。

日本から 子供向けのビデオ、絵本などを送ってもらって はかせに見せたりは していました。

タイの粉ミルクには知育に使える絵カードが付いていて、それを使うこともありました。

しかし、はかせは それらを おもちゃにして くたくたのビリビリにしてしまうのでした。(絵カードもうまく使えていなかったのです)

 

2012年の初めころに鈴木麻子氏のブログに出会いました。

その中で 文字盤を指差しして会話をする人たちがいることを知りました。

はかせも 声が出なくても 文字盤を使えたら はかせのこえ を聞けるようになるのではと、思うようになりました。

日本に帰国してからは 情報が集めやすくなり、状況はかなり良くなりました。

2015年頃に 「RPM」を知り 鈴木麻子氏のブログを頼りにまねて始めて見ました。

はじめは 逃げ回るし 寝転ぶし 指差しも同じ方ばかり指す。

それでも続けていると 意外と知っていることが沢山あることに驚きました。

「生活年齢相応の課題でRPMをすること」の訳に気づきました。

2018年1月 療育センターの OTの先生に文字盤を指差し「ARIGATOU」と伝えることが出来たのです。はかせが初めて自分の気持ちを他人に伝えられた感動の日でした。

 

自閉症で一般的に伝えられてることは

見えている言動で判断するものが多いです。

あるいは、お話が出来る人からの情報(比較的軽度な人)です。

では、なぜ 重度自閉症と言われる人は

たくさんあるコインの中から10円玉をとることができないのか?

コップを持ってきて。と言ったのに隣にあるお皿を持ってきてしまうのか?

絵カードを選ぶことが出来ないのか?

わかっていないから? いいえ違います。

重度自閉症の人は 知的な障害がある。 も違います。

そんな 目からウロコのようなお話が 今回の講演会でも 聞けるのではとと思います。